【勘違いしてない?】英語の受動態の使い方や能動態との比較を解説![042]

基礎から学ぶ受動態 話すための基礎文法
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受動態はじめに

今回は、受動態について説明します。

受動態の使い方から、能動態との比較、受動態を理解する上で重要なポイントなどについてお話しします。

では、早速始めましょう。

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英語の受動態とは

受動態とは

まず、どのような文を受動態というのかを確認しましょう。

たとえば、

The tower was built in 1889. その塔は1889年に建てられた。

という文です。

受動態、つまり受け身の文というのは、be動詞+過去分詞でできています。

この文では“was built”となっていますね。

過去分詞というのは、動詞の変形した形の1つです。

たとえば“use”なら、“use-used-used”と、原形、過去形、過去分詞形と変化します。

基本的には語尾に「ed」をつけた形が過去分詞ですね。

ですが、たとえば“study”なら“y”を“i”に変えて“ed”になりますし、“eat”なら“ate”、“eaten”と変化するように、不規則動詞と言われる特殊な変化をする動詞もあります。

受動態と能動態は簡単に言うと…

受動態と能動態の性質

では、受動態と能動態の性質について見ていきましょう。

まず、受動態というのは先ほど確認した

The tower was built in 1889.

のような文ですね。

日本語で言うと、「□□される」という意味合いになります。

この文では過去形なので

The tower was built in 1889.

「その塔が」「建てられた」ということですね。

一方で能動態というと、英語の普通の語順の文と言えるかもしれませんが、

They built the tower in 1889. 彼らはその塔を1889年に建てた。

というような文です。

この能動態、いわゆる普通の文では、日本語で言うと「〇〇する□□を」となります。

この文では、

They built the tower in 1889. 

「彼らが」「建てた」「その塔を」ですね。

比較してみると、能動態の文で「□□を」にあたる部分が受動態では主語になっています。

これを踏まえて、能動態と受動態が何を表しているかを簡単に言うと、まず皆さんがより馴染みがあるであろう能動態の文というのは、主語が何をするのかを伝える文になります。

この文では“They”(彼ら)が何をしたかを言っているんですね。

一方で受動態の文は、主語に何が起きるかを伝える文です。

先ほどの文では、“The tower”(その塔)に何が起きたのかというと「建てられた」ということですね。

これが受動態と能動態の本質的な違いです。

ちなみに、受動態で使われる過去分詞は他動詞の過去分詞です。

他動詞がよく分からないという方は是非、以下の自動詞と他動詞についての記事をご覧ください。

受動態と能動態の意味は同じ?

受動態と能動態の意味は同じ?

能動態と受動態について、ここまでで基本の基本はお分かりいただけたかと思います。

でももしかしたら、能動態と受動態は語順が違うだけで言いたいこと、意味は同じなのでは?と思っている方もいるかもしれませんね。

その辺を意識しながら、さらに詳しく受動態について確認していきたいと思います。

受動態と能動態の比較

受動態と能動態の比較

受動態と能動態の比較です。

ここでも同じ例で考えていきましょう。

受動態は、

The tower was built in 1889. その塔は1889年に建てられた。

です。

能動態も引き続き、

They built the tower in 1889. 彼らは1889年にその塔を建てた。

を例にします。

この2つをまた別の視点で比べてみると、受動態というのは話のフォーカス、つまり話題の中心が「~される側」にあります。

ここでは、

The tower was built in 1889. 

“the tower”(その塔)がこの文の中心になっているわけです。

建てた人について言いたいのではなくて、この塔について言いたいということですね。

一方で能動態の文は、フォーカス、話題の中心が「~する側」にあります。

ここでは、

They built the tower in 1889.

“they”(彼ら)に焦点が当たってるんですね。誰がそれをしたかを話したいわけです。

このように、受動態と能動態では何に焦点を置くかが異なります

なので、受動態というのは「~される側」に焦点を当てたい、話題の中心にしたいときに使う文ということになります。

あなたが言いたいのはどっち?

クッキーと女の子

別の例でも考えてみましょう。

たとえば、クッキーがたくさん載せられたお皿を前にしている女の子がいるとしましょう。

この子はすぐにクッキーをすべて食べてしまいました。

あなたがこの女の子の親戚であったり知り合いだったりして、この子が喜んでくれるようにクッキーをプレゼントした人だとしましょう。

この女の子がおいしそうに食べてくれたのを見て嬉しく思うわけです。

そうすると、「この子はクッキーを全部食べてくれたんだね」という感じで、

She has eaten all the cookies. 彼女はクッキーをすべて食べた。

と言うかもしれません。

あくまでも、あなたが言いたいことの中心は女の子なわけです。

これが能動態ですね。

一方で、あなたは女の子がクッキーをプレゼントされているのを見て、自分にも分けてもらえるかもと期待していた人だとしましょう。

「クッキーおいしそう、食べたいな」と思いつつ少し席を外して戻ってきたら、クッキーは全部なくなってしまっていました。

その場合、あなたは「うわぁ、クッキー全部食べられちゃってるじゃん」という感じで、

All the cookies have been eaten. クッキーはすべて食べられた。

と言うかもしれません。

あなたが言いたいことの中心はあくまでも女の子に食べられてしまった「クッキー」なわけです。

これが受動態です。

どうでしょう、受動態のイメージはつかめてきたでしょうか。

受動態を使う際のポイント

では何にフォーカスがあるか、という基本が分かったところで、受動態がどんな時に好まれるかを確認していきましょう。

受動態が好まれる場合

受動態が好まれる場合

受動態を理解して自分で使えるようになる上で、この点は非常に重要です。

たとえば、先ほどの受動態の文、

The tower was built in 1889.

をもう一度見てみましょう。

この文からも分かるように、受動態の文というのは、基本的に「□□される」の部分がありさえすれば成立します。

なので、受動態が好まれる場合というのは、誰あるいは何がそうするのかを言う必要がないときなんです。

「言う必要がない」という説明だけでは分かりづらいので、具体的に言うと、

誰(何)がそうするか(そうしたか)は…

  • 不明
  • 明らか
  • 重要でない
  • 言わないでおきたい

ようなときに好まれるのが受動態なんですね。

たとえば、

The money was stolen yesterday.  そのお金は昨日盗まれた。

という文を考えてみましょう。

何かが盗まれるときって、誰が盗んだかは分からないことが多いと思います。

そのような場合に盗まれた側であるお金を主語にして受動態の文を作るんですね。

他にも、たとえば謝罪会見などで

Some wrong decisions were made. いくつか誤った決断がなされてしまいました。

なんて受動態で言うと、誰がそうしたかを言わないで済むわけです。

このように、受動態が好まれるのは、誰何がそうするかを言う必要がないときなんです。

動作主を明確にしたい場合

動作主を明確にしたい場合

では、受動態の文で、動作主(誰がそうするのか)を明確にしたい場合はどうするのでしょうか。

その場合は、たとえば、

The money was stolen by him yesterday. そのお金は昨日彼に盗まれた。

という風に言うことができます。

このように、受動態で動作主を表すには基本的にbyが使われます

もう1つ例を見てみましょう。

This house was built by my father. この家は私の父によって建てられた。

です。

byの後に誰がその家を建てたかを言うわけですね。

ですが、ここで頭に入れておいてほしいのは、実際は動作主つまりby〇〇が無い受動態の文が多いということです。

先ほど、受動態は誰がそうするのかを言う必要がないときに好まれると説明しましたよね。

誰がそうするか、そうしたかが分かっているなら、例えば先ほどの文は、

He stole the money yesterday. 彼が昨日そのお金を盗んだ。

とか

My father built this house. 私の父がこの家を建てた。

と、能動態の文で言えばいいじゃん、ということになりますよね。

なので、誰がそうするかという動作主に触れるのであれば、通常の「誰がどうする」という語順である能動態を使う方が、普通は簡潔で自然な文になることを是非覚えておいてください。

もちろん受動態で言うこともできるのですが、何でもかんでも能動態で言えることを受動態で言うのは違和感を感じられてしまう可能性があるということです。

そういう意味では、両者の表す意味は異なります。

いろいろな形で使われる受動態

いろいろな形で使われる受動態

次にいろいろな形で使われる受動態を見ていきましょう。

まず、助動詞と使われる受動態です。

Your shoes should be repaired. あなたの靴は修理されるべきだ→あなたの靴には修理が必要だ。

“be repaired”と受け身の形になっていますね。

助動詞の後は動詞の原形が来ますので、“be”が使われています。

助動詞について詳しく知りたいという方は、以下の記事にまとめてありますので、是非そちらをご覧ください。

次は、現在進行形で使われる受動態です。

たとえば、

A new bridge is being built. 新しい橋が建てられているところだ。

というような文です。

“being built”というのが受動態になっている部分ですが、これは、進行形の「be動詞+動詞のing形」と、受動態の「be動詞+過去分詞」が合わさった形になっています。

なので、“is being built”となるわけですね。

現在進行形について詳しく知りたい方は是非、以下の現在進行形についての記事をご覧ください。

次は、現在完了形の受動態の文を見てみましょう。

My bike has been stolen. 私の自転車は盗まれた。

という文です。

“been stolen”が受け身になっている部分ですが、ここでは、現在完了形の「have+過去分詞」と受動態の「be動詞+過去分詞」が合わさった形になっています。

“has been stolen”ですね。

現在完了形がよく分からないという方は、以下の記事で詳しく説明していますので、是非そちらをご覧ください。

次は、to不定詞と一緒に使われる受動態を見ておきましょう。

He wants to be loved by her. 彼は彼女に愛されたい。

“want to do”(~したい)というto不定詞に“be loved”(愛される)という受動態の形が続いていますね。

to不定詞がよく分からないという方は、以下にto不定詞についてで詳しく説明した記事がありますので、是非そちらをご覧ください。

次は、動名詞で使われる受動態を見ておきましょう。

She doesn’t like being treated like a child. 彼女は子供のように扱われるのが好きじゃない。

という文です。

“being treated”の部分が受け身の形になっていますね。

“like”(好き)という動詞は、動名詞を続けて「~することが好き」と表現することができます。

なので「~される」という受動態の意味を伝えたいなら、“like being treated”といった形になるわけですね。

動名詞についても詳しく説明した記事が以下にありますので、気になる方は是非チェックしてみてください。

getを使った受動態

getを使う受動態

では、最後に会話で遭遇することが多い“get”を使った受動態を確認しておきましょう。

たとえば、

He finally got promoted. 彼は昇進させられた→彼は昇進した。

のように、“get”と過去分詞を使っても受け身の意味を表すことができます。

もう1つ例を挙げましょう。

Nobody got hurt in the accident. 誰もその事故で負傷しなかった。

という文です。

“get”と「傷つける」という意味の動詞“hurt”の過去分詞“hurt”が使われています。

この“get”を使った受動態はよく耳にすることになると思いますが、基本的には口語的な言い方であることを覚えておきましょう。

フォーマルな場ではふさわしくない場合があります。

もう1つ知っておいてほしいのは、”get”を使った受動態は動作や変化(何かが起きる場合)にしか使えないということです。

たとえば、be動詞を使った普通の受動態で

The window was broken.

という文を見てみましょう。

これは、「割れていた」という状態を意味しますし、文脈によっては「割られた」とか「割れた」という、動作や変化を意味することもあります。

一方で、“get”を使って

The window got broken.

というと、「割られた」あるいは「割れた」という動作や変化の意味にしかなりません。

“get broken”は“broken”という状態に変わったということを言っているんですね。

なので、get”を使った受動態を使える場面はbe動詞の受動態と比べると限られているということを覚えておきましょう。

英語の受動態 まとめ

受動態おわりに
  • 受動態:be動詞+過去分詞
  • 能動態は「主語が何をするか」、受動態は「主語に何が起きるか」
  • 話題の中心は、能動態は「~する」側、受動態は「~される」側
  • 受動態は「誰(何)がそうするか」を言う必要がないときに好まれる
  • 受動態で動作主を明確にするには「by〇〇」を使う
  • 「get+過去分詞」でも受け身の意味を表せる(口語的、動作や変化を表す場合のみ)

今回は受動態についてお話ししました。

受動態を能動態の書き換えとして機械的に覚えてしまうと、受動態の本質を捉えられなくなってしまいます。

今回の記事で説明したポイントをもとに受動態のイメージや使い方をつかんでいただけていたら嬉しく思います。

このブログおよびYouTubeチャンネルでは、主に今回のような英文法や英文読解の説明をできるだけわかりやすく行っていますので、良かったらまた見に来てくださいね。

チャンネル紹介
この記事を書いた人
Momo

英語講師/翻訳者
英検1級/TOEIC980/全国通訳案内士
2歳児のママ

当サイトおよび同名のYouTubeチャンネル『みんなの基礎英語』で、文法・読解を中心に英語の基礎を分かりやすく説明しています。

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