【英文読解】少し複雑な構造の文を読んでみよう!形式主語/比較級の表現など[041]

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この『きほんの英文読解』のコーナーでは、英文記事の一部を使って、文法解説、英文構造の把握、重要表現などについて説明します。

また、一通り解説を終えたら、最後に英文を「前から読む」練習を一緒に行いたいと思いますので、是非最後まで見ていただければと思います。

では、早速始めましょう。

英文読解はじめに
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英文精読“What Will Future Look Like with the New Coronavirus?”

英文読解記事

今回は、VOAの“What Will Future Look Like with the New Coronavirus?”という英文記事の一部を使って英語を学んでいきたいと思います。

タイトルは「新型コロナウイルスで未来はどうなるのか?」といった意味ですね。

では、内容を見ていきましょう。

挿入句

挿入句

The coronavirus, however, is changing quickly.

意味の句切りがいいところにスラッシュ(/)を入れています。

今回は記事の始めからではなく、途中の部分から読んでいます。

まず見ておきたいのは、コンマに囲まれたこの部分です。

これは挿入句といって、元の文章を中断する形で言葉を挿入しています。

文の途中で思い出したように言葉を足しているといったイメージです。

元の文章はこの部分を除けば、“The coronavirus is changing quickly.と読むことができますね。

現在進行形

現在進行形

次は時制を確認しておきましょう。

The coronavirus, however, is changing quickly.

“is changing”とあるので、現在進行形ですね。

be動詞+動詞のing形となっています。

全体の意味を取ると、

The coronavirus, however, is changing quickly.

しかしながら、新型コロナウイルスは急速に変化している。

となります。

次に進みましょう。

進行形2

New variants are appearing in different countries and present new risks.

です。

ここでも、“are appearing”となっているので、時制は現在進行形ですね。

前半は「新種の変異株が様々な国で出現している」という意味です。

次の“present”は動詞で「示す」とか「提示する」という意味なので、“present new risks”は「新しいリスクを示している」とか、「新しいリスクをもたらしている」といった意味になります。

全体の意味を取ると、

New variants are appearing in different countries and present new risks.

新種の変異株が様々な国で出現しており、新たなリスクをもたらしている。

となります。

the 比較級, the 比較級

the比較級

次に進みましょう。

The more the virus spreads, experts say, the more likely it is that a new variant might be hard to treat or fail to be identified.

ここではまず、この“the more”と、“the more likely”の部分に注目してみましょう。

The more the virus spreads, experts say, the more likely it is that a new variant might be hard to treat or fail to be identified.

これは比較級を使った表現で、

the 比較級, the 比較級 ~すればするほど・・・する

という意味になります。

比較級というのは「より~だ」と言うときの形ですね。

the比較級2

もう少し詳しくこの「the比較級, the比較級」の表現を見ていきましょう。

たとえば、

The more I study, the more I learn. 勉強すればするほど、より多くを学ぶ。

という文を例にしてみましょう。

まずはシンプルに、元になる文を考えるといいですね。

I study more. もっと勉強する。

と、

I learn more. もっと学ぶ。

です。

これを「~すればするほど・・・する」の表現にするには、頭に「the+比較級」の部分を持ってきます。

The more I study, the more I learn. 勉強すればするほど、より多くを学ぶ。

この文では“The more”ですね。

そしてこの後の語順をS(主語)、V(述語動詞)とすれば、“The more I study”(勉強すればするほど)の部分が作れました。

対応するもう一方も同じ作り方です。

まず「the+比較級」をもってきて、SVですね。“the more I learn”となります。

「これで勉強すればするほど、より多くを学ぶ」という意味になりました。

別の例も見てみましょう。

The higher you climb, the colder it gets. 高く登れば登るほど寒くなる。

という文です。

これも、「the+比較級」なので、“high”(高く)の比較級“higher”を使って“The higher”、SVが続くので“you climb”となります。

そして、すればするほどどうなるのかを表すもう一方も、「the+比較級」なので“the colder”、その後にSVを続けて“it gets.”となります。

もう1つ例を見てみましょう。

よく使われる表現で、

The more, the merrier. 人数は多ければ多いほど楽しい。

というものがあります。

後半にある“merrier”はこのような表現以外はあまり使われない言葉ですが、「陽気な」とか「愉快な」という“merry”の比較級の形です。

この表現のように、言いたいことが明らかであれば、SVの部分が省略されることもよくあります。

the比較級2

では、本文に戻って確認してみましょう。

The more the virus spreads, experts say, the more likely it is that a new variant might be hard to treat or fail to be identified.

まず最初の「~すればするほど」の前半部分が、

The more the virus spreads, ウイルスが広がれば広がるほど

とあり、「the+比較級」に、“the virus”(ウイルスが:S)“spreads”(広がる:V)という並びになっていますね。

この次にある“experts say”というのは、コンマに囲まれていますので、先程みた挿入句と同じようなもの、今回は挿入節となっています。

句と節の違いが気になる方は別の動画で詳しく説明していますので、是非そちらをご覧ください。

そして、「the+比較級」の後半の部分が

the more likely it is… 可能性が高くなる

とありますね。

こちらも、「the+比較級」に、“it is”とSVがあります。

“likely”は「起こりそうな」とか、「可能性が高い」というような意味なので、「それはより可能性が高い」とか「可能性が高くなる」という意味になっています。

でもこれだけでは何の可能性が高くなるかが分からないですよね。

そこで、次のポイントを見ていきましょう。

形式主語のit

形式主語のit

…the more likely it is that a new variant might be hard to treat or fail to be identified.

この“it”に注目してみましょう。

これは形式主語の“it”です。形の上での主語、仮の主語ということですね。

形式主語はto不定詞などとも組み合わせることができるのですが、今回はこの主語の正体は後ろにあるthat以下になっています。

形式主語のit2

もう少し詳しく形式主語の“it”について確認しておきましょう。

たとえば、

It is obvious that she is right. 彼女が正しいのは明らかだ。

という文です。

主語がitになっていますね。これが形式主語です。

“obvious”というのは「明らかな」とか「明白な」という意味なので、前半の“It is obvious”だけ見ると「それは明らかだ」と言っているわけですね。

そして後ろにあるthat以下の部分、つまりthat節が主語の正体となっています。

なので、この文は「彼女が正しいのは明らかだ。」という意味になるわけですね。

後半の部分“that she is right”が頭にあると長くて不格好なので、仮の主語である“it”を使ってすっきりさせているようなイメージです。

これを理解した上で、先ほどの文をまず通常の語順で見てみましょう。

It is likely that a new variant might be hard to treat or fail to be identified.

です。

“it”が形式主語で、この主語の正体はthat以下の部分ですね。

that以下の意味は後で詳しく見ていくので、ここでは、「that以下は“likely”」つまり「可能性が高い」という構造をつかんでおきましょう。

形式主語のit3

では、本文に戻って確認してみましょう。

…the more likely it is that a new variant might be hard to treat or fail to be identified.

“the more likely it is”に形式主語の“it”があります。

先ほど確認したように、普通の語順だと“it is likely”になるんですが、そうなっていないのは、前の部分にあるからですよね。

the more likely it is that a new variant might be hard to treat or fail to be identified.

「the 比較級, the比較級」の表現の一部になっているので、“likely”の比較級の形“more likely”が前に出ています。

そして、“it”は形式主語なので、主語の正体となる部分を探すと、“that”が後ろにありますね。

…the more likely it is that a new variant might be hard to treat or fail to be identified.

これで、この文の構造をつかめたでしょうか。

might

might

では、主語の正体にあたるthat以下の部分の意味を取っていきましょう。

…a new variant might be hard to treat or fail to be identified.

“a new variant”の“variant”というのは「変異種」とか「変異株」という意味です。コロナの関係で最近よく目にする単語ですね。

ここでまず注目したいのは“might”です。

これは助動詞で、

might ~かもしれない

という意味になります。

助動詞について詳しく知りたいという方は、別の記事にまとめてありますので、是非そちらをご覧ください。

to不定詞(副詞的用法)

to不定詞(副詞的用法)

…a new variant might be hard to treat or fail to be identified.

次に、“to treat”というto不定詞があるこの部分を見てみましょう。

このto不定詞はどのような役割をしているか分かるでしょうか?

これは、to不定詞の副詞的用法と呼ばれる使い方です。

つまり、副詞の働きをするto不定詞のことですね。

副詞は動詞、形容詞、副詞、文全体を修飾することができるのですが、ここでは、前にある“hard”(難しい)という形容詞をto不定詞以下が説明しています。

…a new variant might be hard to treat

何をするのが難しいかという内容をto不定詞が表しているんですね。

この副詞的用法の使い方は、形式主語と使われるto不定詞の表現と一緒に別の記事で説明していますので、詳しく知りたい方は是非そちらをご覧ください。

この部分の意味を取ると、

…a new variant might be hard to treat… 新しい変異株は治療するのが難しいかもしれない

といった意味になります。

fail to do

fail to do

…or fail to be identified.

最後にこの部分、“fail to do”というto不定詞を使う表現を確認しておきましょう。

“fail”自体が失敗するという意味ですから、「~することに失敗する」、つまり、

fail to do ~しそこねる / ~できない

という意味になります。

何を「しそこねる」かというと、

…or fail to be identified.

“fail to be identified”と受け身の形になっていますね。

“identify”は「特定する」という意味なので、直訳すると「特定されそこねる」「特定されることができない」といった意味になります。

では最後に全体の意味を確認すると、

The more the virus spreads, experts say, the more likely it is that a new variant might be hard to treat or fail to be identified.

専門家が言うには、ウイルスが広がれば広がるほど、新種の変異株の治療が困難になるかもしれない可能性や、それらを特定できないかもしれない可能性が高くなる。

といった意味になります。

今回取り上げた表現まとめ

今回取り上げた表現まとめ

ここで、今回取り上げた表現をざっとおさらいしておきましょう。

  • 挿入句:コンマで挟まれた部分で、元の文を中断する形で言葉を挿入

  • 現在進行形:be動詞と動詞のing形で、今起きていることを表す時制

  • the比較級, the比較級:~すればするほど・・・する

  • 形式主語のit:仮の主語で、今回の文ではthat節が主語の正体

  • might:~かもしれない(助動詞)

  • to不定詞の副詞的用法:前の形容詞を説明して、「何するのが」という内容を説明(注:今回の文の場合)

  • fail to do ~しそこねる / ~できない

ですね。

練習:「前から読む」の実践トレーニング

前から読む

では、一通り解説を終えましたので、最後に一緒に英文を前から読む練習をしていきましょう。

「前から読む」コツや重要性については、別の記事で詳しく説明していますので、気になる方は是非そちらをご覧ください。

では始めましょう。

前から読む1

前から意味のかたまりごとに読んでいきましょう。

The coronavirus, 新型コロナウイルスは

前から読む2

however, しかしながら

前から読む3

is changing quickly 急速に変化している

次に進みましょう。

前から読む4

New variants are appearing in different countries 様々な国で新種の変異株が出現している

前から読む5

and present new risks.  そして新たなリスクをもたらしている

次に進みましょう。

前から読む6

The more the virus spreads, ウイルスが広がれば広がるほど

前から読む7

experts say, 専門家が言うには

前から読む8

the more likely it is 可能性が高くなる

前から読む9

何の可能性が高くなるのかと言うと…

that a new variant might be hard to treat 新種の変異株の治療が困難になるかもしれない

前から読む10

or fail to be identified. あるいは(新種の変異株を)特定できないかもしれない

お疲れ様でした。

どれぐらいの長さをひとかたまりで読むかは、「意味のかたまりごとに前から読む」ができてさえいれば、ご自身のやりやすいように調整してもらえれば結構です。

英語リーディング“What Will Future Look Like with the New Coronavirus?” おわりに

おわりに

いかがでしたでしょうか。

今回は少し英文の構造が複雑な文がありましたね。

たくさん英文に触れ知識を身につけることで、このような文でも苦労せず読めるようになってきます。

是非いろいろな文章を読んでみてくださいね。

このブログおよびYouTubeチャンネルでは、主にこのような英文読解や重要文法の説明をできるだけわかりやすく行っています。

良かったらまた見に来てくださいね!

この記事を書いた人
Momo

英語講師/翻訳者
英検1級/TOEIC980/全国通訳案内士
2歳児のママ

当サイトおよび同名のYouTubeチャンネル『みんなの基礎英語』で、文法・読解を中心に英語の基礎を分かりやすく説明しています。

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