ちょっと特殊な関係代名詞whatの使い方:thatやwhich等との違いは?[026]

関係代名詞whatが分かる! 話すための基礎文法
whatはじめに

『話すための基礎文法』、今回は「関係代名詞 what」の意味や使い方について説明したいと思います。

それでは早速始めましょう。

whatは他の関係代名詞(thatやwhich等)とどう違う?

whatとその他の関係代名詞

前回の記事では、関係代名詞の基本の使い方についてお話しました。

“which”、“that”、“whose”、“who”、“whom”を見ていきましたが、何か1つ忘れていないでしょうか?

そう、“what”ですよね。

では、“what”と他の5つの関係代名詞はどのように違うのでしょうか?

まずは“what”の表す意味から確認していきましょう。

関係代名詞whatの表す意味

whatの意味

関係代名詞の“what”は、たとえば

what she said 彼女が言ったこと

という風に使うことができます。

“what”は「~すること」や「~するもの」という意味を表すことができ、“what she said”では「彼女が言ったこと」という意味になります。

また、

What she said is true. 彼女が言ったことは本当だ。

のように文にすることができます。

ここでは、“what she said”「彼女が言ったこと」が1つの大きな名詞、つまり名詞節となって、この文の主語になっています。

名詞なのですから、今回のように主語になるなどの名詞の役割ができるんですね。

whatは先行詞のない関係代名詞

whatと他の関係代名詞の違い

次に、“what”を他の関係代名詞と比較してみましょう。

what she said 彼女が言ったこと

the girl who smiled at me 私にほほえんだ女の子

the book which I bought yesterday 私が昨日買った本

と並べてみましたが、“what”が他の関係代名詞と違う点が分かりますでしょうか。

“who”や“which”の前には“the girl”や“the book”という言葉がありますよね。

これは関係代名詞によって「説明したい語」、つまり先行詞です。

ですが、“what”には先行詞がないんです。

言い換えれば、先行詞が既に含まれている関係代名詞が“what”なんですね。

具体的に言うと、“what”は他の関係代名詞で表すと

what = the thing(s) which/that

となります。

“the thing”という“which”や“that”の先行詞に当たる部分までが含まれているのが“what”なんですね。

だから、「~すること」「~するもの」という意味になるわけです。

節の中でのwhatの役割

節の中でのwhatの役割

続いて、“what”がしている役割に注目してみましょう。

“what”が作る節、

what she said 彼女が言ったこと

を見てください。

ここに“she said”「彼女が言った」とあるので、これがこの節の中のS(主語)、V(動詞)ですね。

では“what”はと言うと、この節の中ではO(目的語)の役割をしています。

「彼女が言ったこと」の「こと」ですね。

先ほども触れたように、この“what”の作る節“what she said”自体は「彼女の言ったこと」という1つの大きな名詞なので、文の中で主語の役割をしています。

また、“what”は“the thing which”ですから、この文は言い換えると

The thing which she said is true.

と言うことができます。

もう1つ例を見てみましょう。

I found what interests me. 私は私に興味を抱かせるもの(私が面白いと思うもの)を見つけた。

です。

こちらも“what”の作る節に注目すると、S(主語) V(動詞) O(目的語)となっているので、“what”はこの節の中では主語になっているんですね。

そしてこの“what“の節全体が「私に興味を抱かせるもの」という1つの大きな名詞になって、文の中では“found”(見つけた)の目的語になっています。

この文も別の関係代名詞を使って言い換えるなら、

I found the thing which interests me.

となります。

このように、“whatは“what”が作る節の中で主語や目的語の役割をしているんですね。

実際に関係代名詞whatを使ってみよう!

whatのおさらい1

では最後に、実際に“what”を使って文を作る練習をしてみましょう。

それは私がほしかったものです。

を関係代名詞“what”を使って考えてみてください。

まず、「これは~です」から始めるので、“This is…”ですね。

次に、私が「ほしかったもの」と言いたいので、「もの」ですから”what”を使って“what I wanted”とすれば完成です。

whatおさらい2

次は、

私がいらつくのはその音です。

という文を作ってみましょう。

「いらつく」の部分は、「~をいらだたせる」という動詞“annoy”を使ってみてください。

まず、「私がいらつく」、つまり「私をいら立たせるもの」という意味を作りたいので、「もの」ですから“what”を使って“what annoys me”とすればいいですね。

そして、「私をいら立たせるもの」は「その音」なので、be動詞で結んで、“what annoys me is the noise.”とすれば完成です。

関係代名詞what使い方まとめ

whatおわりに
  • whatには先行詞がない
  • →whatは先行詞が既に含まれている関係代名詞
  • what = the thing(s) which/that 
  • 節の中で主語や目的語の役割をする

今回はちょっと特殊な関係代名詞“what”の使い方や他の関係代名詞との違いを確認しました。

“what”はとても便利な言葉なので、是非“what”を使っていろいろなことを言ってみてくださいね。

この記事を書いた人
Momo

英語講師/翻訳者
英検1級/TOEIC980/全国通訳案内士
スタディサプリ講師(中学講座 - 英語)
2児のママ
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