![whatはじめに](https://minnanokisoeigo.com/wp-content/uploads/2020/12/スライド1-2-1024x576.png)
『話すための基礎文法』、今回は「関係代名詞 what」の意味や使い方について説明したいと思います。
それでは早速始めましょう。
whatは他の関係代名詞(thatやwhich等)とどう違う?
![whatとその他の関係代名詞](https://minnanokisoeigo.com/wp-content/uploads/2020/12/スライド2-2-1024x576.png)
前回の記事では、関係代名詞の基本の使い方についてお話しました。
“which”、“that”、“whose”、“who”、“whom”を見ていきましたが、何か1つ忘れていないでしょうか?
そう、“what”ですよね。
では、“what”と他の5つの関係代名詞はどのように違うのでしょうか?
まずは“what”の表す意味から確認していきましょう。
関係代名詞whatの表す意味
![whatの意味](https://minnanokisoeigo.com/wp-content/uploads/2020/12/スライド3-2-1024x576.png)
関係代名詞の“what”は、たとえば
what she said 彼女が言ったこと
という風に使うことができます。
“what”は「~すること」や「~するもの」という意味を表すことができ、“what she said”では「彼女が言ったこと」という意味になります。
また、
What she said is true. 彼女が言ったことは本当だ。
のように文にすることができます。
ここでは、“what she said”「彼女が言ったこと」が1つの大きな名詞、つまり名詞節となって、この文の主語になっています。
名詞なのですから、今回のように主語になるなどの名詞の役割ができるんですね。
whatは先行詞のない関係代名詞
![whatと他の関係代名詞の違い](https://minnanokisoeigo.com/wp-content/uploads/2020/12/スライド4-2-1024x576.png)
次に、“what”を他の関係代名詞と比較してみましょう。
what she said 彼女が言ったこと
the girl who smiled at me 私にほほえんだ女の子
the book which I bought yesterday 私が昨日買った本
と並べてみましたが、“what”が他の関係代名詞と違う点が分かりますでしょうか。
“who”や“which”の前には“the girl”や“the book”という言葉がありますよね。
これは関係代名詞によって「説明したい語」、つまり先行詞です。
ですが、“what”には先行詞がないんです。
言い換えれば、先行詞が既に含まれている関係代名詞が“what”なんですね。
具体的に言うと、“what”は他の関係代名詞で表すと
what = the thing(s) which/that
となります。
“the thing”という“which”や“that”の先行詞に当たる部分までが含まれているのが“what”なんですね。
だから、「~すること」「~するもの」という意味になるわけです。
節の中でのwhatの役割
![節の中でのwhatの役割](https://minnanokisoeigo.com/wp-content/uploads/2020/12/スライド5-2-1024x576.png)
続いて、“what”がしている役割に注目してみましょう。
“what”が作る節、
what she said 彼女が言ったこと
を見てください。
ここに“she said”「彼女が言った」とあるので、これがこの節の中のS(主語)、V(動詞)ですね。
では“what”はと言うと、この節の中ではO(目的語)の役割をしています。
「彼女が言ったこと」の「こと」ですね。
先ほども触れたように、この“what”の作る節“what she said”自体は「彼女の言ったこと」という1つの大きな名詞なので、文の中で主語の役割をしています。
また、“what”は“the thing which”ですから、この文は言い換えると
The thing which she said is true.
と言うことができます。
もう1つ例を見てみましょう。
I found what interests me. 私は私に興味を抱かせるもの(私が面白いと思うもの)を見つけた。
です。
こちらも“what”の作る節に注目すると、S(主語) V(動詞) O(目的語)となっているので、“what”はこの節の中では主語になっているんですね。
そしてこの“what“の節全体が「私に興味を抱かせるもの」という1つの大きな名詞になって、文の中では“found”(見つけた)の目的語になっています。
この文も別の関係代名詞を使って言い換えるなら、
I found the thing which interests me.
となります。
このように、“whatは“what”が作る節の中で主語や目的語の役割をしているんですね。
実際に関係代名詞whatを使ってみよう!
![whatのおさらい1](https://minnanokisoeigo.com/wp-content/uploads/2020/12/スライド6-2-1024x576.png)
では最後に、実際に“what”を使って文を作る練習をしてみましょう。
それは私がほしかったものです。
を関係代名詞“what”を使って考えてみてください。
まず、「これは~です」から始めるので、“This is…”ですね。
次に、私が「ほしかったもの」と言いたいので、「もの」ですから”what”を使って“what I wanted”とすれば完成です。
![whatおさらい2](https://minnanokisoeigo.com/wp-content/uploads/2020/12/スライド7-2-1024x576.png)
次は、
私がいらつくのはその音です。
という文を作ってみましょう。
「いらつく」の部分は、「~をいらだたせる」という動詞“annoy”を使ってみてください。
まず、「私がいらつく」、つまり「私をいら立たせるもの」という意味を作りたいので、「もの」ですから“what”を使って“what annoys me”とすればいいですね。
そして、「私をいら立たせるもの」は「その音」なので、be動詞で結んで、“what annoys me is the noise.”とすれば完成です。
関係代名詞what使い方まとめ
![whatおわりに](https://minnanokisoeigo.com/wp-content/uploads/2020/12/スライド8-2-1024x576.png)
- whatには先行詞がない
- →whatは先行詞が既に含まれている関係代名詞
- what = the thing(s) which/that
- 節の中で主語や目的語の役割をする
今回はちょっと特殊な関係代名詞“what”の使い方や他の関係代名詞との違いを確認しました。
“what”はとても便利な言葉なので、是非“what”を使っていろいろなことを言ってみてくださいね。
コメント
[…] […]