“Indonesians Collect Old Phones to Help Students Get Online”後半
この記事は以下の記事の続きです。
前回の記事をご覧になっていない方は、まずそちらから読まれることをおすすめします。
以下は、前回に引き続き扱う英文記事のリンクです。
when(関係副詞)
前回の続きを読んでいきましょう。
“Ghaliya remembers when a garbage collector came to her house in Jakarta, the Indonesian capital.”の部分ですね。
ここでは“when”を見ておきましょう。
この“when”がおなじみの「~するとき、~する」という接続詞の“when”だとすると、
✗あるごみ収集人が家に来たとき、ガレヤさんは覚えている
となって、なんだか変だなと思いませんか?
ここでの“when“は接続詞ではなく、関係副詞のwhenと考えると良いです。
関係副詞についてはいろいろと説明することができるのですが、それは今後文法の動画で扱うとして、ここでは要点だけ見ておきましょう。
たとえば、
That’s the year when we got married. それが私達が結婚した年だ。
という文章を例にしたいと思います。
関係副詞の“when”以下の部分(when we got married)は、前にある“the year”という名詞を説明するという形容詞の役割をしています。
そしてこの関係副詞の“when”は、時を表す言葉を説明するときに使われます。
この文では“the year”(年)ですね。
では本文に戻って見てみましょう。
ここでは“when”の前に、“the time”という名詞が省略されていると考えると良いです。
そうすると、“when”という関係副詞以下が前の名詞“the time”(とき)を説明していると分かります。
意味を取ると、
Ghaliya remembers (the time) when a garbage collector came to her house in Jakarta,…
ガリヤさんは、あるごみ収集人がジャカルタの彼女の自宅にやって来たときのことを覚えている…
となります。
同格の「,」(コンマ)
続いて、赤丸○で囲んだ「,」(コンマ)に注目してみましょう。
これは同格を表すコンマです。
同格というのは要は、
同格の「,」(コンマ):前後の言葉がイコールの関係
という意味です。
ここでは、“Jakarta“と“the Indonesian capital”がコンマの前後にありますね。
つまり、
ジャカルタ=インドネシアの首都 → インドネシアの首都であるジャカルタ
といった意味になります。
なので、全体の意味を取ると、
Ghaliya remembers (the time) when a garbage collector came to her house in Jakarta, the Indonesian capital.
ガリヤさんは、あるごみ収集人がインドネシアの首都であるジャカルタの彼女の自宅にやって来たときのことを覚えている。
となりますね。
if ~かどうか
進んでいきましょう。
“The man asked if she had an old mobile phone his children could use to get on the internet.”の部分ですね。
ここでは“if”を確認しておきましょう。
この“if”が「もし~なら」という接続詞だとしたら、
✗もし彼女が古い携帯電話を持っていたら、男は尋ねた
となり、変な意味になりますよね。
ここでは、この“if”以下の部分が1つの「~かどうか」という意味の大きなかたまりとなって、
- The man・・・主語(S)
- asked・・・述語動詞(V)
- if she had an old mobile phone his children could use・・・目的語(O)
という構成になっていると捉える必要があります。
また、“his children”の前には関係代名詞の“that”が省略されています。
なので、ここまでの意味を取ると、
The man asked if she had an old mobile phone his children could use…
その男性は、彼の子どもたちが使えるような古い携帯電話を彼女が持っているかどうか尋ねた。
となります。
to不定詞(副詞的用法)
続いて、“to get on the internet”という不定詞が含まれているフレーズを見てみましょう。
ここでは、不定詞がどのような役割で使われているか分かりますでしょうか?
これは、不定詞の副詞的用法と呼ばれる使い方です。
不定詞の副詞的用法とは、副詞の働きをする不定詞のことで、日本語では「~のために」とか「~して」などと訳されることが多いです。
副詞は様態(どのように)、頻度、程度、時などの補足情報を表す言葉で、動詞、形容詞、副詞、文全体を修飾するという役割を持っています。
分かりやすい例を挙げると、
I walked slowly. (私はゆっくりと歩いた。)
では、”slowly”(ゆっくりと)という副詞が”walked”(歩いた)という動詞を修飾、つまり説明しています。
このような働きが不定詞にもできる、というのが不定詞の副詞的用法です。
本文に戻ってみると、“to get on the internet”は、「何のために?」という目的を表している副詞としての不定詞です。
なので、「ネット上にいるために使う」つまり「ネットを使用するために使う」と読むことができます。
不定詞の用法についてもっと知りたいという方は是非、不定詞についての記事をご覧ください。
全体の意味を取ると、
The man asked if she had an old mobile phone his children could use to get on the internet.
その男性は、彼の子どもたちがネットを使用するために使えるような古い携帯電話を彼女が持っているかどうか尋ねた。
という意味になりますね。
“Indonesians Collect Old Phones to Help Students Get Online”後半まとめ
- when(関係副詞):時を表す言葉を説明
- 同格の「,」:前後の言葉がイコールの関係
- if:~かどうか
- to不定詞(副詞的用法):「何のために?」という目的を説明(注:今回の文の場合)
いかがでしたでしょうか。
今回の文章では“when”や“if”など、1つの使い方しか知らないと意味が上手く読み取れない箇所がありましたね。
読解の知識を身につければ、様々なケースに応じて的確に英文を読めるようになります。
是非、英文にたくさん触れて、英語を読む力を育てていきましょう!
コメント
[…] […]