【英文読解】長い文を前から読む練習:関係代名詞の非制限用法、that節を取る動詞など[053]

きほんの英文読解:長い文に慣れよう きほんの英文読解
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この『きほんの英文読解』のコーナーでは、英文記事の一部を使って、文法解説、英文構造の把握、重要表現などについて説明します。

また、一通り解説を終えたら、最後に英文を「前から読む」練習を一緒に行いたいと思いますので、是非最後まで見ていただければと思います。

では、早速始めましょう。

英文読解はじめに
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英文精読 “Abraham Lincoln: Martyr”

記事紹介

今回は、“Abraham Lincoln: Martyr”という英文記事の一部を使って英語を学んでいきたいと思います。

以下は今回扱う記事のリンクです。

アメリカの第16代大統領、リンカーンの話ですね。

タイトルにあるmartyrというのは「殉教者」という意味で、リンカーンが大統領在職中に暗殺されていることで、このような言葉が使われています。

では、早速内容を見ていきたいと思います。

believe that S V

1

Lincoln believed slavery violated the American Declaration of Independence, which said all men had the right to life, liberty and the pursuit of happiness.

意味の句切りがいいところにスラッシュ(/)を入れています。

1文が長めですが、少しずつ読んでいきましょう。

まず最初に見ておきたいのはbelieveという動詞です。

believe はthat節を続けられるので、

believe (that) S V: ~だと考えている、信じている

※ S・・・主語、V・・・述語動詞

となっています。

このthatは省略可能で、今回の文ではthatが省略されていますね。本来はbelieveの後にthatがあります。

そしてthatは節ですから、“slavery violated”と、「〇〇が」「~する」というS、V、つまり主語、述語動詞が続いていますね。

that節の「節」って何?と思った方は、以下の句と節についての記事で詳しく説明していますので、気になる方は是非そちらをご覧ください。

slavery / Declaration of Independence

2

slaveryというのは、「奴隷制」を意味しています。

その次のviolateは「違反する」とか、「(規則などを)破る」という意味の動詞です。

3

では奴隷制が何に違反しているかと言うと、ここで触れておきたいのが“Declaration of Independence”です。

これは、「独立宣言」を意味しています。

なので、ここまでの意味を取ると、

Lincoln believed slavery violated the American Declaration of Independence

リンカーンは、奴隷制はアメリカ独立宣言の内容に反していると考えていた…

といった意味になります。

関係代名詞の非制限用法(継続用法)

4

次にチェックしておきたいのは、このコンマのついているwhichです。

このwhichはどのような役割をしているか分かるでしょうか?

これは、関係代名詞の非制限用法とか継続用法と呼ばれる使い方です。

具体的には、“,which”とか、“,who”などのように、コンマがつく関係代名詞ですね。

この非制限用法の関係代名詞については、以下の記事で使い方や普通の関係代名詞との違いを説明していますので、詳しくは是非そちらを見ていただければと思います。

ここでは簡単に説明すると、要はこのコンマのつく関係代名詞は、それが指している言葉について補足情報を足す役割をしています。

この文では、前にある“the American Declaration of Independence”(アメリカ独立宣言)が先行詞、つまり関係代名詞が指している言葉になっています。

Lincoln believed slavery violated the American Declaration of Independence, which said all men had the right to life, liberty and the pursuit of happiness.

コンマがある場所で区切られているので、ここで文が終わってもいいのですが、もっとアメリカ独立宣言について何か言いたいので、関係代名詞のwhichを使ってこの部分で補足情報を足しているという感じです。

say that S V

5

では、この関係代名詞の節が何を意味しているかを見ていきましょう。

ここではsaidを確認しておきましょう。

先ほどのbelieveのときと同じようにsayという動詞はthat節を続けることができ、S(主語)、V(述語動詞)が続きます。

say (that) S V : ~と言う、~と書いてある

sayは「言う」という意味ですが、書物などに使うと、「~と書いてある」とか~「と記している」といった意味になります。

今回もthatが省略されていて、“all men”(すべての人が)、“had”(持っている)とSVが続いていますね。

right to

right to

では、続けて見ていきましょう。

次はこの“right to”にさらっと触れておきたいと思います。

rightにはいくつか意味がありますが、このrightはtheという冠詞がついていますので、名詞として使われているのがわかります。

right to~:~への権利、~に対する権利

といった意味になります。

このtoは前置詞のtoですね。

この部分の意味を取ると、

…all men had the right to life, liberty and the pursuit of happiness.

…すべての人が生命、自由に対する権利、そして幸福の追求への権利を持っている。

となっています。

全体の意味を取ると、

Lincoln believed slavery violated the American Declaration of Independence, which said all men had the right to life, liberty and the pursuit of happiness.

リンカーンは、奴隷制はアメリカ独立宣言の内容に反していると考えていた。アメリカ独立宣言は、すべての人に生命、自由に対する権利、そして幸福を追求する権利があると記している。

といった意味になります。

to be clear

to be clear

次に進みましょう。

To be clear, Lincoln did not believe that black people should have the same rights as white U.S. citizens.

ここでまず確認しておきたいのは、“to be clear”という表現です。

これは、

to be clear:はっきりさせておくと、誤解のないように言うと

といった意味になります。

8

進んでいくと、またthat節の続くbelieveがありますね。

「~だと考えている」とか「~だと信じている」という意味です。

今回は“did not believe”ですから、「考えていなかった」ですね。

“black people”(黒人が)、“should have”(持つべき)と、SVが続いています。

same ~ as …

same・・・as~

次にチェックしておきたいのは、“same~as…”です。

same ~ as … : … と同じ~

という意味で、セットで覚えるといいですね。

ここでは、同じ“rights”(権利)、何と同じかというと、“white U.S. citizens”「白人のアメリカ人」です。

citizenは「国民」とか「市民」という意味ですね。

全体の意味を取ると、

To be clear, Lincoln did not believe that black people should have the same rights as white U.S. citizens.

はっきりさせておくと、リンカーンは黒人が白人のアメリカ人と同じ権利を持つべきだと考えていたわけではない。

となります。

agree that S V

10

次に進みましょう。

But he did not agree that one person should own other people, or profit from their work while they earned nothing and were held captive.

最初に見ておきたいのはagreeです。

この動詞もthat節を続けることができます。

agree (that) S V :~に同意する、~に賛成する

という意味です。

今回は“did not agree”ですから、「賛成していなかった」ですね。

thatの後には、“one person”(人が)、“should own”(所有すべき)と、SVが続いています。

“one person should own other people”ですから、「人間が他の人間を所有すべき」だとはリンカーンは考えていなかった、ということです。

theirは何を指している?

続けて見ていくと、“or profit from their work”とあります。

profitという動詞は「利益を得る」という意味です。

ですから、「彼らの仕事から利益を得る」とあるのですが、このtheirって誰のことでしょうか?

これは、前に出ていた“other people”のことですね。

ここまでの意味を取ると、

But he did not agree that one person should own other people, or profit from their work…

しかし、彼は人間が他の人間を所有したり、その人達の仕事から利益を得たりすることには賛成していなかった…

という感じになります。

while

while

次に見ておきたいのはwhileという接続詞です。

whileには、

while:~している間

という意味、つまり「他の何かが起こっているのと同じときに」といった意味があります。

theyは何を指している?

では、何をしている間かと言うと、“they earned nothing”とあります。

earnという動詞には、「得る」とか「稼ぐ」という意味があります。

nothingが続いていますから、直訳調に言うと「彼らが何も得ていない間に」となります。

では、they(彼ら)は誰を指しているか、わかるでしょうか?

“other people”(他の人々)、つまりここでは「(奴隷として)所有される側の人々」のことですね。

hold(人)captive

hold 人 captive

最後に触れておきたいのは、“were held captive”という部分です。

これは、

hold(人)captive:~を捕虜にする

という表現から来ています。

本文では、主語が前の動詞と同じなので省略されています。“they“”が主語ですね。

そして、“were held captive”と受動態、つまり受け身の文になっていますから、「be動詞+過去分詞」のこんな形になっています。

受動態について詳しく知りたい方は、以下の記事で説明していますので、よろしければそちらをご覧ください。

“while”以下の意味を取ると、

while they earned nothing and were held captive. 彼らは何も得ず、囚われの身であるときに…

といった意味になります。

全体の意味を取ると、

But he did not agree that one person should own other people, or profit from their work while they earned nothing and were held captive.

しかし彼は、人間が他の人間を所有したり、その人達は何も得られず囚われの身であるときに、その人達の仕事から利益を得ることには賛成していなかった。

といった意味になります。

今回取り上げた表現まとめ

ここで、今回取り上げた表現をざっとおさらいしておきましょう。

今回取り上げた表現まとめ
  • believe that S V:~だと考えている、信じている

  • 関係代名詞の非制限用法:コンマのついた関係代名詞で、補足情報を足す役割をする

  • say that S V:~だと言う、書いてある

  • to be clear はっきりさせおくと、誤解のないように言うと

  • same ~ as … …と同じ~

  • agree that S V:~に同意する、~に賛成する

  • while ~している間

 

練習:「前から読む」の実践トレーニング

前から読む

では、一通り解説を終えましたので、最後に一緒に英文を「前から読む」練習をしていきましょう。

「前から読む」コツや重要性については以下の動画で詳しく説明していますので、気になる方は是非そちらをご覧ください。

では始めましょう。

前から読む1

前から意味のかたまりごとに読んでいきましょう。

Lincoln believed… リンカーンは考えていた

前から読む2

何を考えていたかと言うと…

slavery violated the American Declaration of Independence, 奴隷制はアメリカ独立宣言(の内容)に反している(と)

前から読む3

アメリカ独立宣言というのは…

which said all men had the right to life, liberty and the pursuit of happiness.

すべての人に生命、自由に対する権利、そして幸福を追求する権利があると記している

前から読む4

次に進みましょう。

To be clear,… はっきりさせておくと

前から読む5

Lincoln did not believe… リンカーンは考えていたわけではない

前から読む6

どう考えていなかったかと言うと…

that black people should have the same rights as white U.S. citizens.

黒人は白人のアメリカ人と同じ権利を持つべきだ(と)

前から読む7

次に進みましょう。

But he did not agree… しかし、彼は賛成していなかった

前から読む8

何に賛成していなかったかと言うと…

that one person should own other people,… 人間が他の人間を所有したり

前から読む9

or profit from their work… その人達の仕事から利益を得たりする(ことを)

前から読む10

どんなときにそうするかと言うと…

while they earned nothing and were held captive. その人達は何も得られず、囚われの身であるとき(間)に

お疲れ様でした。

どれぐらいの長さを一塊で読むかは、「意味のかたまりごとに前から読む」ができてさえいれば、ご自身のやりやすいように調整してもらえれば結構です。

英語リーディング “Abraham Lincoln: Martyr” おわりに

チャンネル紹介

いかがでしたでしょうか。今回は1文1文が長めでしたね。

ただ、丁寧に読んでいけば、それほど難しい内容ではなかったかと思います。

速く読めるようになるにはやはり慣れが重要なので、是非普段からいろいろな英文に触れていきましょう。

このブログおよびYouTubeチャンネルでは、主に今回のような英文読解や重要文法の説明をできるだけわかりやすく行っています。

良かったらまた見に来てくださいね!

この記事を書いた人
Momo

英語講師/翻訳者
英検1級/TOEIC980/全国通訳案内士
2歳児のママ

当サイトおよび同名のYouTubeチャンネル『みんなの基礎英語』で、文法・読解を中心に英語の基礎を分かりやすく説明しています。

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