【よく使う!】分詞の形容詞的用法:使い方や関係代名詞との違いなどをわかりやすく解説![056]

形容詞の役割をする分詞 話すための基礎文法
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形容詞の役割をする分詞 はじめに

今回は、形容詞の役割をする分詞についてお話しします。

分詞についての大きな枠でのお話は以下の前回の記事でしているので、そちらを先に見ていただくと今回の説明がより分かりやすくなるかと思います。

では、早速始めましょう。

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英語の分詞とは

分詞とは

まず、分詞とは何かをさらっとおさらいしておきましょう。

分詞というのはそもそも、動詞が変化したものです。

動詞というのは、例えばcallやmakeといった、人や物事の動作や状態を表す言葉ですね。

そして、分詞には2種類あって、それが現在分詞過去分詞です。

現在分詞は動詞にingがついた形で、たとえばcallならcalling、makeならmakingが現在分詞の形になります。

一方で、過去分詞は基本的には動詞にedがついた形ですが、不規則動詞といってedのつかない特殊な変化をするものもあります。

たとえば、callならcalledが過去分詞で、makeの場合は不規則動詞なのでmadeが過去分詞の形になります。

現在分詞と過去分詞が形容詞の役割をする例

形容詞の役割をするって?

今回お話しするのは、この分詞、具体的には現在分詞と過去分詞が形容詞の役割をするということです。

形容詞と聞いて、どんな言葉がすぐに思いつくでしょうか?

形容詞とは

形容詞とは

形容詞は人や物事の様子や性質を表す言葉で、1つの特徴として、名詞を修飾、つまり説明するという役割を持っています。

たとえば、

a beautiful flower きれいな花

では、beautifulが「きれいな」という形容詞で、flower(花)という名詞について、どのような花なのかを説明しています。

これが形容詞の大きな仕事の1つです。

現在分詞の例

現在分詞の例

ではまず、現在分詞の例から見ていきましょう。

たとえば、

a burning house 燃えている家

では、ingの形になっているburningが現在分詞ですね。

どんな家かというと、「燃えている家」ということです。

この現在分詞burningが、house(家)という名詞を修飾(説明)しています。

この働きは、先ほど見た形容詞の例、“a beautiful flower”とやっていることは同じですよね。

また、

the man driving the car その車を運転している(その)男の人

では、driveの現在分詞drivingが含まれる部分(黄色)が、前にあるthe man(男の人)という名詞を説明しています。

ちなみに、今回のように2語以上の言葉のかたまりが形容詞の役割をしているものを形容詞句といいます。

句については、句と節について説明した以下の記事で詳しくお話ししていますので、気になる方は是非そちらをご覧ください。

このように、分詞は形容詞の役割をし、名詞を修飾することができます。

過去分詞の例

過去分詞の例

次に過去分詞の例を見てみましょう。

たとえば、

boiled water 沸騰した水

では、boil(沸騰する)という動詞の過去分詞boiledが、water(水)という名詞を修飾しています。

どんな水かというと、「沸騰した水」ということです。

また、

the email sent by her 彼女によって送られたそのメール

では、send(~を送る)という動詞の過去分詞sentが含まれるこの部分(黄色)が、前にある名詞the emailを説明しています。

名詞を説明しているので、やはり過去分詞もここでは形容詞の役割をしていますね。

先ほどの現在分詞のときもそうでしたが、分詞1語だけで説明する場合は名詞の前に、2語以上になる場合は名詞の後ろに置くのが基本となります。

現在分詞と過去分詞の違いは?

現在分詞と過去分詞の違い

ここまで、現在分詞と過去分詞が形容詞の役割をするということを見てきましたが、ではこの2種類の分詞、どのように使い分ければいいのでしょうか?

現在分詞と過去分詞の性質

現在分詞と過去分詞の性質

それを知るために、次は現在分詞と過去分詞の性質について見ていきましょう。

現在分詞と過去分詞を使い分けるために、まず覚えておいてもらいたいのは、現在分詞が能動(~する)の意味合いを、過去分詞が受動(~される)の意味合いを表すことができるということです。

現在分詞と過去分詞は反対の関係、表と裏の関係のようになっているんですね。

先ほどの例を見ながら確認してみましょう。

the man driving the car その車を運転している(その)男の人

ここで、drivingという現在分詞が説明している名詞、the man(その男の人)と、drivingの元の動詞、drive(~を運転する)の関係を考えてみましょう。

「その男の人」が「運転する」んですよね。当然、その男の人が運転されるわけではありません。

つまり、能動の関係になっています。だから、現在分詞が使われるんですね。

では、過去分詞の例も見てみましょう。

the email sent by her 彼女によって送られたそのメール

ここでも、sentという過去分詞が説明しているthe emailという名詞と、sendの元の動詞、send(~を送る)の関係を考えてみましょう。

メールの立場で言うと、「送る」んじゃなくて、「送られる」んですよね。

これは受動、つまり受け身の関係です。なので、過去分詞が使われるんですね。

まずはこの能動と受動という現在分詞と過去分詞のそれぞれの性質を理解してもらえればと思います。

ただ、これだけだといろいろと英語に触れていると「あれ?」って思うことが出てくると思います。

そこで、是非もう1組の分詞の性質も頭に入れておきましょう。

現在分詞が未完了の状態、過去分詞が完了の状態を表すという性質です。

ここでも反対の関係になっていますね。

たとえば、

a falling leaf 落ちてくる葉

と、

a fallen leaf 落ち葉

を比較してみましょう。

leafは「葉」で、分詞になっている元の動詞fallは「落ちる」という意味です。

「葉っぱ」が「落ちる」ので、能動か受動かで言えば、どちらも能動の関係になってしまいます。

でも、どちらも正しいんですね。ただ、意味が変わってきます。

先ほどお話ししたように、現在分詞は未完了の状態を表すことができるので、a falling leafというと、今まさに落ちている途中の葉、「落ちてくる葉」とか「落ちつつある葉」という意味になります。

現在分詞が進行形の時制を作るのに使われることを思い出せば、イメージしやすいですね。

一方で過去分詞は完了した状態を表す性質があるので、a fallen leafはもう落ちてしまった葉、「落ち葉」を指すことになります。

こちらは、過去分詞が完了形の時制を表すことを思い出せば、イメージしやすいですね。

この性質は、特に自動詞の場合に意識する必要があります。

自動詞というのは、fall(落ちる)などのように、目的語を取らない動詞のことですね。

自動詞がよくわからないという方は、是非以下の自動詞と他動詞についての記事をご覧ください。

この自動詞というのは、そもそも受動態(受け身)の文を作れません。

たとえば、fall(落ちる)を「落ちられる」とは言えないですよね。

なので、この完了・未完了の意味合いを知っていないと、特に自動詞の過去分詞の場合は意味がよくわからなくなってしまうはずです。

現在分詞と過去分詞の使い分け

現在分詞と過去分詞の使い分け

では、ここまで確認してきたことを踏まえた上で、現在分詞と過去分詞の使い分けについて、分詞を使った文の形で例を見ていきましょう。

The man driving the car is my father.  その車を運転しているその男の人は私の父です。

です。

driving the carの部分が前の名詞the manを説明して、「その車を運転しているその男の人」と1つの大きな名詞になっています。

これが、この文の主語ですね。

男の人が運転するんですから、能動の関係、現在分詞です。

一方で、

This is the email sent by her. これが彼女によって送られたそのメールです。

という文を見てみましょう。

sent by herの部分が前の名詞the emailを修飾して、「彼女によって送られたそのメール」という1つの大きな名詞を作っています。

メールは送られるんですから、受動の関係、過去分詞です。

分詞と関係代名詞の比較

分詞と関係代名詞1

では、分詞の使い方について少し慣れてきたのではないかと思いますので、ちょっと違う視点を加えてみましょう。

the man driving the car

のような分詞の使い方では、the manのような名詞(説明したい語)を、分詞を含む部分が説明する語のかたまりとなって、修飾している。つまり、形容詞の役割をしている。

ということを聞いて、「あれ、関係代名詞もそんな感じじゃなかったっけ?」と思った方もいるのではないでしょうか?

whoとかwhichとかthatとかの関係代名詞ですね。

そこで、次は関係代名詞と比較しながら分詞の使い方を見ていきましょう。

関係代名詞がよくわからないという方は、是非以下の関係代名詞についての記事をご覧ください。

分詞と関係代名詞

分詞と関係代名詞2

では、分詞と関係代名詞について見ていきましょう。

先ほどの

The man driving the car is my father.  その車を運転しているその男の人は私の父です 。

という文について、関係代名詞を使って同じ意味を表すと、

The man who is driving the car is my father. その車を運転しているその男の人は私の父です 。

となります。

分詞を使った文では、drivingという現在分詞を含む“driving the car”の部分が、前の名詞the manを修飾していましたね。

関係代名詞の文では、関係代名詞のwhoを含む“who is driving the car”部分が、前の名詞the manを修飾しています。

違いといえば、この“who is”の部分だけなんですよね。これを取ってしまえば上の分詞の文になります。

なので、この場合、関係代名詞と分詞は名詞を説明するという同じ役割をしているんですね。

この関係代名詞の部分がない分、分詞を使った文の方が簡潔な文になります。

過去分詞の例も見てみましょう。

分詞と関係代名詞3

This is the email sent by her. これが彼女によって送られたそのメールです。

という分詞を使った文を、関係代名詞を使って書くと、

This is the email that was sent by her. これが彼女によって送られたそのメールです。

となります。

分詞を使った文では、過去分詞sentを含む“sent by her”の部分が前の名詞the emailを説明していました。

関係代名詞の文でも、関係代名詞thatを含む“that was sent by her”の部分が、前の名詞the emailを説明しています。

“that was”の部分以外、同じですね。

やはり、分詞を使った上の文の方が短く、簡潔な表現になっています。

ただ、関係代名詞とそれに続くbe動詞を省略すればそのまま分詞の文になるのかというと、それだけではないので、もう1つ例を見てみましょう。

能動を表す現在分詞

分詞と関係代名詞4

ちょっと勘違いしやすい現在分詞の例です。

たとえば、

Students wanting to take the class need to take the placement exam.  その授業を取りたい学生は、クラス分けの試験を受ける必要がある。

という文では、wantingという現在分詞を含む“wanting to take the class”の部分が、前の名詞students(学生)を説明していて、「その授業を取りたい学生」と大きな名詞を作っています。

これがこの文の主語ですね。

これを関係代名詞を使って書くと、

Students who want to take the class need to take the placement exam.  その授業を取りたい学生は、クラス分けの試験を受ける必要がある。

となり、関係代名詞whoを含む“who want to take the class”の部分が前の名詞studentsを説明して、「その授業を取りたい学生」と大きな名詞を作っています。

意味は同じですね。

ただ、関係代名詞の部分はwho want toとなっていて、これまでの例のように進行形ではありません。

そもそもwant(~したい)などの動詞は状態動詞といって、普通は進行形になりません。

状態動詞がよくわからないという方は、是非以下の状態動詞と動作動詞についての記事をご覧ください。

先ほど確認したように、現在分詞には能動の関係を表す性質がありました。

なので、能動の意味合いであれば、現在分詞で書き換えられるのは進行形に限らないんですね。

いろいろな形の分詞

いろいろな形の分詞

では最後に、余裕のある方は、いろいろな形の分詞をチェックしておきましょう。

まずは、分詞の否定形です。

The number one excuse for people not exercising is time.  運動をしない人々の1番の言い訳は時間です。

ここでは、exercisingという現在分詞にnotがついていますね。

これが前の名詞people(人々)を説明して、「運動をしない人々」という意味になります。

長めでわかりにくいかもしれませんが、主語はthe numberからexercisingまでで、「運動をしない人々の1番の言い訳は」となっています。

このように、分詞の否定形を作りたい場合は、否定語を分詞の前に置きます。

次は、進行形の受動態の意味を表す分詞です。

The number of tablets being used in school classrooms is increasing.  学校の教室で使われているタブレット端末の数は増加しています。

このbeing usedを含む部分(being used in school classrooms)が前にある名詞tabletsを説明して、「学校の教室で使われているタブレット端末」という意味になっています。

これも主語が長いですが、the numberからclassroomsまでで、「学校の教室で使われているタブレット端末の数は」となっています。

ちなみに、この分詞が使われている部分を関係代名詞で書くと

tablets that are being used

となり、これは現在進行形のbe動詞+現在分詞(~ing)と、受動態のbe動詞+過去分詞が合わさった形ですね。

「今現在使われている」という受け身の進行形の意味合いになります。

分詞で書くと、このthat areの部分がなくなりますので、tablets being usedとなるんですね。

形容詞の役割をする分詞 まとめ

形容詞の役割をする分詞まとめ
  • 分詞は動詞が変化したもので、現在分詞と過去分詞がある
  • 現在分詞:動詞にingがついた形
  • 過去分詞:基本は動詞にedがついた形、特殊な変化をする不規則動詞の場合も
  • 分詞は形容詞の役割をし、名詞を修飾できる
  • 現在分詞が表すこと:能動(~する)/ 未完了の状態
  • 過去分詞が表すこと:受動(~される) / 完了の状態
  • 関係代名詞よりも分詞を使う方が簡潔な文になる

今回は形容詞の役割をする分詞についてお話ししました。

使用頻度の高い文法なので、この記事でしっかりとポイントをつかんでもらえていたら嬉しく思います。

このブログおよびYouTubeチャンネルでは、主に英文法英文読解の説明をできるだけわかりやすく行っていますので、良かったらまた見に来てくださいね。

チャンネル紹介
この記事を書いた人
Momo

英語講師/翻訳者
英検1級/TOEIC980/全国通訳案内士
2歳児のママ

当サイトおよび同名のYouTubeチャンネル『みんなの基礎英語』で、文法・読解を中心に英語の基礎を分かりやすく説明しています。

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