【基本にして難関?】英語の未来を表す表現の使い方:willとbe going toの違いや使い分けをわかりやすく解説![062]

未来を表す表現 話すための基礎文法
未来を表す表現はじめに

今回は「未来を表す表現」について、なかでもwillbe going toに的をしぼってお話ししたいと思います。

では早速、見ていきましょう。

英語の時制について

時制

本題に入る前に英語の時制について少し触れたいと思います。

時制というのは、簡単に言えば、動詞を変化させることでどの「時」のことかを表すというものです。

ご存知の通り、中心となる時は3つ。

現在過去、そして未来ですね。

たとえば、動詞のdoは現在形がdo、過去形がdidです。

では「今回のテーマである未来は?」となると、

  • will do
  • be going to do
  • be doing(現在進行形)
  • be about to do など…

助動詞のwillを使ったり、be going toを使ったり、現在進行形を使ったり、be about toという表現を使ったりと、様々な言い方が可能です。

なので、英語には厳密には現在形、過去形に相当するような「未来形」という形はないんですね。

未来表現を学ぶ上で大切なこと

つまり、未来の話、これからの話をしようと思ったときに、「とりあえずこの型にはめておけばOK」みたいな1つの形がないということです。

なので、英語の未来を表す表現は、なんとなくよく分からないような、ややこしいような感じがしてしまいますよね。

そこで、未来を表す表現の使い分けをするために何に注目して学んでいけばいいかというと、

  1. その表現を使って具体的にどのようなことを表せるのか
  2. どのような文脈や場面でその表現が使えるのか

ということになります。

是非この点を意識しながら、この後の内容を見ていってもらえればと思います。

willとbe going to

では今回の記事では、英語の未来を表す表現、要はこれからの話をするときに最も使う頻度が高いであろうwillとbe going toの2つの表現の使い方を見ていきましょう。

未来を表すwillの使い方

willの基本の意味

まず、willから見ていきましょう。

willの基本の意味は、「こうなる/こうする」です。

たとえば、

I’ll call him tonight. 今夜彼に電話するよ。

です。

ちなみに、I’llというのは、I willを短縮した形ですね。

否定形のI will notだとI won’tと短縮できます。

過去から未来の時の流れを線で表すとすると(画像参照)、このI’ll call him tonight.というのは、未来のある時点、この文では「今夜」電話する、ということを言っているわけですね。

willの短縮形

先ほどwillの短縮形について触れましたが、カジュアルな場面や会話ではよくこの短縮形が使われます

特に主語代名詞、つまり、I, we, you, they, he, she, itの場合です。

もちろん言い方や文脈にもよるのですが、短縮形を使って

I’ll see you tomorrow. じゃあ明日ね。

と言う方がよりカジュアルな響きになり、

I will be a doctor one day. いつか医者になるんだ。

など、willを短縮せずにはっきり言うと、より強い意味合いやよりかたい意味合いに感じられやすいです。

willの短縮形は目にしたり耳にしたりすることが多いと思いますので、このことを少し頭に入れておいてもらえればと思います。

その場で決めた~する / 申し出

willの使い方1

ではwillの使い方について見ていきましょう。

まず、「その場で決めた~する」のwillです。

これは、「じゃあ、~するよ」といった意味合いになります。

たとえば、

He called while you were out. あなたがいないときに彼から電話があったよ。

と誰かに言われて、

– OK, I’ll call him. そっか、じゃあ彼に電話するよ。

という感じです。

それまでは予定していなかったけど、電話があったと聞いて電話することを今決めたという場面ですね。

次は、今触れた「その場で決めた~する」と共通するものがありますが、何かを申し出る際に使うwillです。

「私が~するよ」という感じのwillですね。

たとえば困っている人を見て、

I’ll help you. お手伝いしますよ。

とか、

I’ll open the window. 私が窓を開けますよ。

という感じですね。

このニュアンスをつかむ上では、willingnessという気持ちを意識しておくといいです。

「いとわずに私がやりますよ」という気持ちのことです。

これが何かを申し出るときのwillですね。

約束 / 夢

willの使い方2

次は約束するときのwillです。

「~するよ」という意味ですね。

I’ll give it back to you tomorrow. それ、明日返すね。

とか、

I promise I won’t do it again. もう二度としないと約束するよ。

という感じです。

次は夢を語る際のwillです。

これは「~になるんだ」とか「~するぞ」という感じです。

たとえば、

I will be a doctor one day. いつかお医者さんになるんだ。

などと言うことができます。

未来の事実 / 予測

willの使い方3

次に進みましょう。

未来の事実を言うときのwillです。

これは、「自然とこうなる」とか「そういうことになっている」という感じのwillです。

たとえば、

He will be twenty next year. 彼は来年20歳になります。

とか、

The company will open a new office in Tokyo. その企業は東京に新しいオフィスを構えます。

といった言い方です。

次はこれから起こることを予測するときのwillです。

こうなると思うことを言うときに使うwillですね。

たとえば、

I’m sure she’ll pass the test. 彼女はきっとその試験に受かると思うよ。

とか

Do you think he’ll like it? 彼はそれを気に入ると思う?

という感じです。

willとよく一緒に使われる言葉

willとよく一緒に使われる表現

最後に、willとよく一緒に使われる表現もチェックしておきましょう。

probably, I think / I don’t think, I’m sure, I hope, I bet, I expect など…

です。

たとえば、

I’ll probably be late for the meeting. おそらく会議には遅れると思います。

で、probably は「おそらく」という意味ですね。

また、I hopeと一緒に使うと

I hope you’ll join us. きみが僕たちに加わってくれるといいな。

という感じになります。

このようによく一緒に使われる表現とセットで認識しておくと便利ですね。

be going toの使い方

be going toの使い方

では次に、be going toについて見ていきましょう。

be going toは「~するつもり」とか「~する予定」、これから「こうなる」といった意味合いが基本となります。

たとえば、

They are going to move to Tokyo. 彼らは東京に引っ越す予定だ。

です。

過去から未来の時の流れを線で表して(画像参照)、現在がここだとすると、未来のある時点で引っ越す予定があるということを言っているわけですね。

ちなみに、going toは会話などでよくgonnaと短縮されることがあり、これはよりくだけた言い方になります。

〜するつもり・予定 / 予測

be going toの使い方1

では、be going toの使い方を見ていきましょう。

まずは、「~するつもり」とか「~する予定」という意味で、「これから~する」という意図や予定を表す使い方です。

たとえば、

Are you going to stay at home tonight? 今夜は家にいるつもり?

I’m going to visit her tomorrow. 明日、彼女のもとを訪れる予定です。

といった感じですね。

次は、予測に使われるbe going toです。

「これからこうなる」と思うことを言うときの使い方ですね。

たとえば、

I think it’s going to rain. 雨が降りそうだな。

とか、

We’re not going to make it. 私達間に合わないよ。

といった感じです。

make itには「(時間に)間に合う」という意味があります。

過去の意図

be going toの使い方2

また、be going toは過去形で使うと過去の意図を表すことになります。

~するつもりだった」とか「~しようと思っていた」といった意味合いです。

たとえば、

I was going to call her, but I forgot. 彼女に電話しようと思ってたけど、忘れてた。

です。

過去から未来の時の流れを線で表し(画像参照)、現在がここだとしましょう。

この文ではwasと過去形が使われているので、これは過去の話ですね。

過去のある時点(過去①)で、たとえばそれから2時間後など(過去②)に彼女に電話するつもりだったわけです。

そして電話をするのを予定していた過去②というのは、過去①から考えると未来になりますね。

でも現在から見ると当然過去のことなので、ここではI was going to call her(彼女に電話するつもりだった)と言うことになります。

willとbe going toの比較

willとbe going toの比較

さて、ここまで、これからの話をするときに使うwillとbe going toについてそれぞれの使い方を見てきました。

どちらも未来のことを言う時に使う表現なので、どちらを使っても問題なく自分の意図を伝えられることもあります。

ですが、状況によってはwillの方が使われるとか、be going toの方が使われるといったそれぞれの傾向があります。

そこでここからは、willとbe going toを比較して見ていきましょう。

いつ決めたか

いつ決めたか

willとbe going toを比べて確認していきます。

1つ目の視点は「いつ決めたか」です。

たとえば誰かに、

He called while you were out. あなたがいないときに彼から電話があったよ。

と言われたとします。

これに対し、willを使って、

OK, I’ll call him.

と言うと、「わかった、じゃあ電話するよ」という感じで、その場でそうすると決めたというニュアンスになります。

「その場で」というのは、この文は未来のある時点で電話するという意図を示しているのですが、そうすると決めたのが、「電話があったよ」と言われた「今」だということです。

つまり、彼に電話する予定はもともとなかったんですよね。

一方で、be going toを使って、

I know. I’m going to call him.

と言うと、「知ってる。電話するつもりだよ」といった感じで、以前からそうすると決めていた/予定していたといったニュアンスになります。

「以前から」というのは、この文も未来のある時点で電話するという意図を示しているのですが、「電話があったよ」と言われるよりも前の時点ですでに電話することを決めていた/計画していたという感じになります。

「電話があったよ」と言われた時点で、もともと電話する予定をしていたこということですね。

根拠

根拠

また別の視点で比較してみましょう。今度は根拠に注目してみます。

willもbe going toもこれから起こることを予測する際に使えますが、willを使って

I think she’ll be late. 彼女は遅れると思う。

と言うと、どちらかと言えば、自分の知識、経験からそう思っているような感じになります。

これはたとえば、「彼女のことは前から知っているけど、いつも出かける間際までのんびりしているのよね。きっと遅れるでしょう。」という感じです。

一方でbe going toを使って、

I think she’s going to be late. 彼女は遅れると思う。

と言うと、どちらかと言うと、状況などの現在ある根拠からそう思っているようなニュアンスになります。

これはたとえば、「彼女から今出たって連絡があったけど、今の時間を考えると、きっと遅れちゃうよね」といった感じです。

フォーマル/カジュアル

フォーマル/カジュアル

最後にもう1つ別の視点、に注目してみましょう。

willは当然会話でも普通に使われますが、たとえば、

The ceremony will commence at 8 p.m. セレモニーは8時に開始します。

※commence:始まる、開始する

ようにwillの方がどちらかと言うとかたい響きがあるので、よりフォーマルな場面/文章で好まれる傾向があります。

一方でbe going toは、

Are you going to attend the ceremony? あなたはあのセレモニーに参加する予定なの?

などのように、willと比較すると、よりカジュアルな場面や会話で好まれる傾向があります。

場面と言葉を結びつける

ここまでwillとbe going toをいくつかの視点で比較してきました。

ですが、この2つをきっぱりはっきり線引きするというのは、当然言語なので言い方や文脈、人の感じ方によるところもあるわけで、なかなかすっきりとできるものではありません。

そもそもネイティブスピーカーは、頭の中で区別して言い分けているわけではないですもんね。

なので、willとbe going toの使い方のコツをつかむためには、今回ご紹介したような基本の使い方を参考にしつつ、実際にそれらが使われる文脈や場面にたくさん触れて、言葉を結びつけて感覚を養っていく必要があるということをお伝えして、今回のまとめとさせていただきます。

おわりに

おわりに

お疲れ様でした。今回は未来を表す表現のwillとbe going toについてお話ししました。

是非次にwillやbe going toが使われる場面に出会ったら、それが使われた場面や文脈にも注目してみてください。

このブログおよびYouTubeチャンネルでは、主に英文法や英文読解の説明をできるだけわかりやすく行っておりますので、良かったらまた見に来てくださいね。

チャンネル紹介
この記事を書いた人
Momo

英語講師/翻訳者
英検1級/TOEIC980/全国通訳案内士
スタディサプリ講師(中学講座 - 英語)
2児のママ
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