この『きほんの英文読解』のコーナーでは、英文記事の一部を使って、文法解説、英文構造把握、重要表現などについて説明します。
簡単に言うと、英文からさくっと英語を学んでいこうというコーナーです。
“Jazz deepens bond between Father, Daughter Musicians”
今回は、VOAの”Jazz Deepens Bond Between Father, Daughter Musicians”という英文記事の一部を使って英語を学んでいきたいと思います。
以下は、今回扱う記事のリンクです。
タイトルは「ジャズが父娘のミュージシャンの絆を深める」という意味ですね。
では、早速本文を見ていきましょう。
意味の句切りがいいところにスラッシュ(/)を入れています。
最初の文章で注目したいのは
remembers sitting
の部分です。これは、”remember~ing“という表現です。
rememberの後は不定詞と動名詞で意味が変わる
“remember”は「思い出す、覚えている」という意味の動詞ですね。
この“remember”という動詞は、後ろに”to do”(不定詞)の形が来るか、”ing”(動名詞)の形が来るかで、意味が違ってくる動詞の1つです。
remember to do (不定詞)
だと、「~することを覚えている」、つまり「これから忘れずに~する」という意味になるのに対し、
remember ~ing (動名詞)
では、「~したことを覚えている」という過去の行為を指す表現になります。
もう少し例を見ていきましょう。
たとえば、
Remember to lock the door, OK? (忘れずにドアをロックしてよね。)
と言うと、未来のある1点において鍵を閉めることを覚えておく必要があるということです。
つまり、これからすることを「覚えている」のが不定詞”remember to do”の言い方です。
一方で、
Do you remember locking the door? (そのドアの鍵を閉めたことを覚えていますか?)
では、過去のある1点においてそのドアの鍵を閉めたかを覚えているか、という意味になります。
過去の行為について使うのが、動名詞”remember~ing”の言い方だということですね。
今回の文章では”remember”が、
Sasha Masakowski remembers sitting at the piano…(サーシャ・マサコウスキーはピアノに向かって座っていたのを覚えている)
という形で使われていますね。
続いて、
…with her father at their home…(彼女たちの家で父親と一緒に)
…in New Orleans, Louisiana. (ルイジアナ州ニューオーリンズで。)
とあり、後半は特に難しいポイントは無いかと思います。
次の文章です。
At the time, she was six years old. (その時、彼女は6歳だった。)
Her father is the jazz musician Steve Masakowski.. (彼女の父親はジャズミュージシャンのスティーブ・マサコウスキーだ。)
となっています。こちらも特に問題ないかと思います。
過去の習慣を表す”would”
次の文章です。
ここで注目したいのは”would“の使い方です。
ここでの”would”は「過去の習慣」を表しています。
過去の習慣を表す”wood”は、「よく~したものだった」という意味になります。
過去において、よく行っていた行為を指すときに使う”would”です。
たとえば、
My grandmother would take care of me. (祖母がよく私の世話をしてくれていた。)
など、「過去にはよくそれが起こっていた」ということを言いたい時に使う表現となっています。
今回の文章では、
he would ask Sasha to play the piano…
ですから、「彼はよくサーシャに”ask”したものだった」となります。
続いて、この文章の動詞に注目してみましょう。
ask(人)to do
注目しておきたいのは、
ask (人) to do (人)に~するよう頼む
という不定詞を使った表現です。
たとえば、
I asked my mother to pick me up. (私は母に迎えに来てくれるよう頼んだ。)
という風に使うことができます。”pick up”は「迎えに行く」という意味ですね。
今回の文章では、先ほどの過去の習慣の”would”と一緒に使われており、
He would ask Sasha to play the piano…(彼はよくサーシャにピアノを弾くよう頼んだものだった)
という意味になっていますね。
while
次の文章です。
while he played his guitar…(彼がギターを弾く間)
“while”は接続詞で「~している間」という意味になります。
続いて、
she told VOA.(彼女はVOAに語った。)
ですが、VOAというのはこの記事の出典のことです。
tell (人) to do
次の文章です。
He would tell me to play something…(彼はよく私に何か弾くように言ったものだ)
ここでは、
tell(人)to do 人に~するように言う
という表現に注目しておきましょう。
この表現は、たとえば、
My teacher told me to do my homework. (先生は私に宿題をするように言った。)
という風に使うことができます。
本文中では、
He would tell me to play something…(彼はよく私に何か弾くように言ったものだ)
となっていて、また過去の習慣を表す”would”が使われていますね。
ここでは音楽の話をしているので、不定詞となっている”play”は「(曲を)弾く」という意味で使われていますね。
using~
次の文章、
using just the white keys or just the black keys, (白い鍵盤だけ、あるいは黒い鍵盤だけを使って)
の”using~”は「~を使って」という言い方です。
I’d
and I’d make up music.”(そして私はよく曲を作ったものだった。)
の文章では”I’d“に触れておきたいと思います。
“I’d”は”I would”または”I had”の省略された形です。ここでは”I would”の省略形となっています。
先ほどから登場している「よく~したものだった」という”would”ですね。
“Jazz deepens bond between Father, Daughter Musicians”まとめ
- remember~ing:~したことを覚えている
- would(過去の習慣):よく~したものだった
- ask (人)to do:(人)に~するよう頼む
- tell (人)to do:(人)に~するよう言う
- while:~している間
- I’d:I would、I hadの省略形
いかがでしたでしょうか。
今回読んだ英文自体は非常に短いものでしたが、注目するポイントは結構ありましたよね。
是非いろいろな英文にたくさん触れて、英文を読むことに慣れていきましょう。
コメント