【意外と奥が深い】英語の現在進行形の様々な意味や使い方をわかりやすく解説![013改]

話すための基礎文法

『話すための基礎文法』、今回は「現在進行形」についてお話ししていきたいと思います。

基本の意味や、現在形との違い、現在進行形の様々な使い方などについて説明します。

では早速、見ていきましょう。

現在進行形はじめに

現在進行形の基本の意味

基本の意味

まず始めに、現在進行形の基本の意味をつかんでおきましょう。

現在進行形の基本は、「今まさに進行中のこと」を指すときに使うということです。

何かの動作や出来事が始まり、そして終わる、その中間。

今まさに進行中、あるいは何かの途中という意味合いを表すことができるのが現在進行形です。

現在進行形の作り方

現在進行形の作り方

現在進行形の文を作るには、「be動詞+動詞のing形」を使って表します。

たとえば、

He is playing tennis now.(彼は今テニスをしています。)

という文は、「彼が今まさにテニスをしている最中」であることを意味しています。

また現在進行形は、今この瞬間にやっていることでなくても、「すでに始めていてまだ終わっていないこと」を表すのに使うことができます。

たとえば、

She is learning English.(彼女は英語を学習しています。)

というような文です。

もしこの発言をするその瞬間には、彼女はたとえば食事中だったとしても、彼女が英語学習を始めていて、いつか終わるというその過程の最中にいるということから、現在進行形を使うことができます。

日本語でも「今英語を勉強しています」と言えますもんね。

つまり、この現在進行形は今取り組んでいる途中の行為を指しているわけです。

現在進行形と現在形の違い

現在進行形と現在形の違い

ではこの現在進行形、同じような名前の「現在形」とは、どのように違うのでしょうか?

ここでは、現在形と現在進行形の違いを両者を比較しながら見ていきたいと思います。

現在進行形と現在形の比較

現在進行形の

He is playing tennis.(彼はテニスをしています。)

と現在形の

He plays tennis.(彼はテニスをします。)

という文がどのように違うのかを見ていきましょう。

まず、現在進行形についてです。

これは先ほどお話ししたとおり、

He is playing tennis.(彼はテニスをしています。)

だと、「ピンポイントで今」を指し、彼がテニスをしている最中であるという意味になります。

その動作が進行中であることを示しているんですね。

では、現在形の

He plays tennis.(彼はテニスをします。)

はどうでしょうか。

現在形が指す「現在」というのは、実際は「今この瞬間を中心とするある程度の期間」のことです。

この文では、テニスをするという行為が繰り返し行われるイメージになります。

つまり、普段からテニスをしているというニュアンスですね。

このように、「現在の習慣」を表すことができるのが現在形です。

そのため、現在形のHe plays tennis.からは、この人が普段からテニスをすることが分かります。

しかし、現在進行形のHe is playing tennis.では、単に今テニスをしているというだけで、この人が普段からテニスをしているかは分からないというわけです。

現在形の使い方について詳しく知りたい方は、是非、以下の現在形についての記事をご覧ください。

進行形になる動詞

進行形になる動詞

ここで、現在進行形の文を作る上でのポイントです。

進行形になるのは原則として「動作動詞」です。これは名前の通り、動作を表す動詞ですね。

別の言い方をすれば、「状態動詞」、つまり状態を表す動詞は基本的に進行形にできない、ということになります。

このことは、動作動詞と状態動詞についての記事でもお話ししました。

動作動詞と状態動詞の違いがよく分からないという方は、是非、以下の記事をチェックしてみてください。

では、例を見てみましょう。

I don’t believe him. (私は彼のことを信じていません。)

という文では、「信じている」という状態を表す状態動詞のbelieveが使われています。

ですが、これを進行形にして、

I am not believing him.

と言うことはできません。

状態動詞が進行形になる例

状態動詞が進行形になる例

とは言え、例外として、状態動詞が進行形になることもあります。

例を見てみましょう。

たとえば、

He is temporarily living with his grandparents. (彼は一時的に彼の祖父母と住んでいます。)

という文です。

temporarilyは「一時的に」という意味の単語です。

先ほど進行形のポイントとして「状態動詞は基本的に進行形にできない」と説明しました。

ですが、ここで使われているlivingはもともと、「住んでいる」という状態を表す状態動詞のliveですね。

このように状態動詞を進行形で使うと、「一時的状況」、つまり一時的に起こっていることを表します。

「普段はそうじゃないけど今一時的にそうなっている」という意味になるわけです。

一時的状況を表す際には状態動詞も進行形にできるんですね。

もう1つ例を見てみましょう。

Their children are being quiet.(彼らの子供たちは今は静かにしています。)

という文では、典型的な状態動詞であるbe動詞が進行形になっています。

ここでも、おそらく普段はわんぱくだったりうるさかったりする子供たちが、「今この瞬間」は静かにしているという一時的な状況を表しています。

単に静かな子供たちだと言いたいのであれば、

Their children are quiet.

と現在形を使えばいいですよね。

現在進行形の様々な使い方

現在進行形の様々な使い方

ここまで現在進行形の基本として、今まさに進行中のことを指す時制だということ、そして少し発展して、一時的状況を指すときに使う現在進行形を見てきました。

現在進行形は、「今まさに進行中」という意味をベースとして、他にも様々な使い方ができます。

「変化の途中」、「未来の予定」、「(頻度を表す副詞と一緒に使って)いつも~している」などです。

では、この様々な使い方についてさらに見ていきましょう。

変化の途中

変化の途中

様々な現在進行形の使い方です。

ここでは「変化の途中」を表す現在進行形について見ていきましょう。

~になりかけている」とか「~しつつある」といった変化している途中の話をするときに使う現在進行形です。

たとえば、

It is getting darker.((空が)暗くなってきています。)

です。

ここでは、お昼の明るい空があって、だんだん色が変わって、夜の暗い空になるという過程の途中を指しているので、現在進行形が使われます。

また、

Your English is improving.(あなたの英語は良くなってきていますね。)

という文でも、良くなってきているとか、上達してきているという、変化の途中を表していますね。

未来の予定

未来の予定

次に、「未来の予定」を表す現在進行形です。

たとえば、

What are you doing tomorrow?(あなたは明日、何をする予定ですか?)

や、

I’m not going to the party tonight. (私は今夜そのパーティーには行きません。)

といった言い方です。

このように、未来の話をする際に現在進行形を使うと、もう決まっている予定というニュアンスになります。

(頻度を表す副詞と一緒に使って)いつも~している

いつも~している

最後に、頻度を表す副詞と一緒に使って「いつも~している」という意味を表す現在進行形です。

これは何度も起こることを意味する表現で、非難などの感情がこめられていることが多いです。

たとえば、

You are always complaining. あなたはいつも不満を言ってばかりいる。

という文です。

complainは「不満を言う」という動詞ですね。

always(いつも)という頻度を表す副詞が一緒に使われています。

このような使い方をすると、「~してばかりいる」というような意味合いになります。

「あなたは愚痴ばっかり言っているね」という感じですね。

もう1つ例を見てみましょう。

It’s always raining in London. ロンドンはいつも雨が降っている。

です。

これもalwaysという副詞と一緒に使われて、「ロンドンは雨ばっかり」という不満のような感情が感じられる言い方です。

現在進行形 まとめ

おさらい

では、今回の内容のおさらいです。

現在進行形の基本の意味は「今まさに進行中のこと」です。

現在形と比較すると、現在形の方は「繰り返し起こること」や「いつも起こること」などを表す時制でした。

現在進行形は基本の「今進行中」という意味をベースとして様々な使い方ができます。

「一時的に起こっていること」、「変化の途中であること」、「もう決まっている未来の予定」、頻度を表す副詞と一緒に使って「いつも~している」という使い方を確認しましたね。

現在進行形おわりに

今回は現在進行形についてお話ししました。

意外と現在進行形だけでもいろいろなニュアンスが出せることがお分かりいただけたかと思います。

是非、様々なシチュエーションで現在進行形を使ってみてください。

チャンネル紹介

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この記事を書いた人
Momo

英語講師/翻訳者
英検1級/TOEIC980/全国通訳案内士
スタディサプリ講師(中学講座 - 英語)
2児のママ
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