『話すための基礎文法』、今回は前回に引き続き「品詞」を説明していきます。
今回は、前回触れられなかった以下の6つの品詞について見ていきましょう。
- 副詞
- 冠詞
- 助動詞
- 前置詞
- 接続詞
- 間投詞

副詞:様態、頻度、程度、時など

まずは、副詞です。副詞は、様態、頻度、程度、時などをあらわす言葉です。
「様態」というのは、要は「どのように」という意味ですね。
walk slowly
と言うと、「ゆっくり歩く」、
walk fast
と言うと「はやく歩く」という風に、どのようにその動作がなされるのかを示すのが副詞の役割です。

たとえば、
She talked quietly.
と言うと、「彼女は静かに話した。」という意味になります。
また、
He is very kind.
と言うと、「彼はとても親切だ。」という意味になります。
ここでは、彼が「どの程度」親切なのかを”very”という副詞が表しています。
ポイント:副詞は動詞(+形容詞、副詞、文全体など)を修飾する

副詞について1つ覚えておいていただきたいのは、副詞には動詞を修飾するという性質があることです。
厳密には、副詞は形容詞、別の副詞、文全体などを修飾できるのですが、動詞を修飾するというのが特に重要です。
たとえば、
I walked slowly.
と言うと、「私はゆっくりと歩いた。」という意味になります。
ここでは”slowly”という副詞が”walked”という動詞を修飾、つまり説明していますよね。
また、
Don’t take it seriously.
と言うと、「それを深刻に捉えないで。」という意味ですが、ここでも”seriously”という副詞が”take”という動詞を説明しています。
このように、副詞には動詞を修飾するという性質があります。
冠詞:名詞の前に置かれ、特定/不特定をあらわす

次は冠詞です。冠詞は、名詞の前に置かれ、特定/不特定を表す言葉です。
“a”、”an”や”the”が冠詞にあたりますね。

たとえば、
He has an apple.
と言うと、「私はりんごを1つ持っています。」という意味になります。
ここでは、”apple”という名詞が母音の”a”の音で始まっているので、冠詞は”a”ではなく”an”になることに注意が必要です。
また、
They didn’t like the girl.
というと、「彼女たちはその女の子のことが好きではなかった。」という意味になります。
ここでは、「どの」女の子のことが好きじゃなかったのかが分かっているという前提、つまり「特定」されているという意味で、冠詞の”the”を使うことになります。
助動詞:動詞を「助け」、話し手の判断を示す

助動詞は、動詞を「助け」、話し手の判断を示す言葉です。
I can play tennis.
の”can”などが助動詞にあたりますね。

「~することができる」や「~しなければならない」という意味を付加するのが助動詞です。
たとえば、
We can do it.
と言うと、「私達にはそれができる。」
I will call her.
と言うと、「私はこれから彼女に電話をかける」という、未来を表す意味となっていますね。
ポイント:助動詞は動詞の原形とセット

助動詞について覚えておく必要があるのは、助動詞は動詞の原形とセットで使われるという点です。
たとえば、上の画像にある3つの文章、
We can do it.
I will call her.
He should study English.
は、いずれも助動詞のすぐ後にそれぞれ”do”、”call”、”study”という動詞の原形(変化する前の元の形)が一緒に使われていることが分かります。
こうすることで助動詞は動詞を「助け」る、つまり動詞に話し手の判断を加えることができます。
「~することができる」とか「~すべきだ」というのが話し手の判断ですね。
前置詞:(代)名詞の前に置かれ、他の語との関係性を示す

前置詞は、名詞/代名詞の前に置かれ、他の語との関係性を示す言葉です。
Pentaro in a box
というと、「箱の中のペンタロウ」という意味になり、”in”が前置詞として”a box”との関係性(~の中)を示しているわけですね。

たとえば、
This is for you.
と言うと、「これはあなたのためのものです。」
I’m in the library.
と言うと、「私は図書館の中にいます。」という意味になります。
いずれも次に続く語との関係性を明らかにしていますね。
接続詞:語と語、文と文などをつなぐ

接続詞は、語と語、文と文などをつなぐ言葉です。
「接続」するから接続詞ですね。

たとえば、
Tom and Mary
と言うと、”and”という接続詞が”Tom”と”Mary”という語をつなぐ役割を果たしています。
また、
I was 8 when I met her.
と言うと、「私は彼女に会ったとき、8歳だった。」とい意味です。
ここでは、「私は彼女に会いました」という文と「私は8歳でした」という文を”when”という接続詞がつないでいますね。
このような役割をするのが接続詞です。
間投詞:話し手の感情を表す

最後に間投詞です。間投詞は、話し手の感情を表す言葉です。
思わず口から出てしまうような言葉だと思えばいいですね。

たとえば、
Well, you’re right.
と言うと、「まあ、あなたが正しいわね。」という意味になりますし、
Oh, shoot!
と言うと、「ああ、しくじった」「くそう」というような意味で、思わず口から出てしまうような言葉であることが分かると思います。
英語の品詞を知ろう!Part2 まとめ

今回は6つの品詞を見ていきました。
前回とあわせて、10種類の品詞を全てざっと説明したことになります。
それぞれの品詞の持つ役割をおおまかにでもイメージできるようになっていたら幸いです。
コメント
[…] […]
[…] […]
[…] 英語の品詞とは?Part2 副詞/冠詞/助動詞/前置詞/接続詞/間投詞[002]前回の続… […]
[…] 英語の品詞とは?分類や覚え方を紹介!Part1 名詞/代名詞/動詞/形容詞[001]『話すための基礎文法』、第1回目のテーマはずばり「品詞」です。「品詞」と聞いて、どんなものかすぐに思い浮かぶでしょうか?英語の品詞とは単語の種類のこと品詞とは、単語の種類のことです。この…minnanokisoeigo.com2021.02.15 英語の品詞とは?分類や覚え方を紹介!Part2 副詞/冠詞/助動詞/前置詞/接続… […]