イメージでわかる!可算名詞と不可算名詞の違いや見分け方[007]

英語の重要な観点!可算名詞・不可算名詞 話すための基礎文法

『話すための基礎文法』、今回のテーマは「可算名詞と不可算名詞」です。

日本語には無い概念なので、この記事を通してしっかりとイメージを持っていただけたらと思います。

では、早速見ていきましょう。

可算名詞・不可算名詞はじめに

名詞を扱う上でのポイント

名詞のおさらい

まず、名詞について少しおさらいをしておきましょう。

名詞というのは人や物事の名前を表す言葉のことでした。品詞の1つですね。

たとえば、”Pentaro”のように人の名前や、”dog”、”joy”、”teacher”、”problem”などのように何かの種類やカテゴリー、感情などの名前、そういったものは全て名詞になります。

英語は「数えられるかどうか」を非常に気にする

この名詞について非常に大切なポイントが、「数えられるかどうか」という観点です。

数えられるかどうか

1つ、2つ、3つの〇〇という風に、「数えられるかどうか」ということを英語は非常に気にします。

名詞は2種類に分けられる

名詞の分類

そもそも、名詞は大きく2つに分けることができます。1つは「可算名詞」、もう1つは「不可算名詞」です。

要は、「数えられる名詞」と「数えられない名詞」ということですね。

可算名詞と不可算名詞の見分け方

「数えられる」のイメージ

「数えられる」のイメージ

「数えられる」とはどういうことか、大まかなイメージを説明します。

原則としては、「他と区別がつくか」、「はっきりとした形(区切り)があるか」という点で判断します。

はっきりと他と区別がつくものや、始まりと終わりがはっきりしているもの、1つのまとまりがはっきりしてるものは、可算名詞であることが多いです。

一方で、他との区別があいまいで、はっきりとした形や区切りがないものは、不可算名詞になることが多いです。

可算名詞の例

実際に例を見ていきましょう。可算名詞です。

可算名詞の例

まず、

a boy (one boy)

と言うと、「1人の男の子」を指しますね。

two boys

になると「2人の男の子」です。

“boy”は数えられる名詞、可算名詞ですので、”two boys“になると語尾に複数の”s”を付けることになりますね。

可算名詞か不可算名詞かがなぜ大事かという理由の1つが、たとえば”a boy”あるいは”two boys”の後にbe動詞が続くとすると、

a boy is

two boys are

となり、動詞の形が変わってくることです。

上記の例のように、主語が可算名詞か不可算名詞か、また単数か複数かということで後に続く動詞の形が変わります。

この点でも、可算名詞と不可算名詞を意識することが非常に大切だということが分かりますね。

不可算名詞の例

次に、不可算名詞です。

不可算名詞の例

“water”、”milk”などは1つのまとまりの区切りがはっきりとしないものですし、”love”や”peace”は抽象的な概念です。

あるいは”London”などの固有名詞、”knowledge”なども「1つの知識」というのが判断しにくいということで、不可算名詞となります。

たとえば”water”を例に考えてみると、水にははっきりとした区切りが無いので、「1つの水」、「2つの水」などとは言えません。

ですが、たとえばボトルなどの何かの入れ物に入れてあげると、”a bottle of water”(1本のボトルの水)となり、この場合は数えられるようになります。

“bottle”が可算名詞ですので、”a bottle of water”、”two bottles of water”という風に数えられるわけですね。

新しい名詞を学んだら、可算名詞か不可算名詞かチェックしよう!

辞書での表記

名詞を辞書で調べると、辞書によって表記は異なりますが「C」や「U」と書いてある部分があります。

「C」は”countable”(数えられる)の頭文字で、可算名詞を表します。

「U」は”uncountable”(数えられない)の頭文字で、不可算名詞を表します。

新しい名詞に出会ったら、それが可算名詞なのか不可算名詞なのかを、意味とあわせて確認していく必要がありますね。

可算名詞・不可算名詞のどちらにも該当する名詞もある

可算名詞と不可算名詞の両方になる名詞

名詞の中には、1つの名詞で可算名詞にも不可算名詞にもなるものがあります。

例を見ていきましょう。

可算名詞・不可算名詞の両方になる名詞の例

We have some work to do. (私達にはいくらかやるべき仕事があります。)

という文章では、”work”という名詞は「仕事」という意味で使われています。

「仕事」という意味で”work”を使うと、数えられない名詞、つまり不可算名詞になります。

一方で、

I saw all of his works.(私は彼の作品を全て見ました。)

という文章では、”work”は「(芸術作品などの)作品」という意味で使われています。

この意味で”work”を使うと、数えられる名詞、つまり可算名詞になります。

このように、どの意味で使われるときに可算名詞なのか、あるいは不可算名詞なのかを常に意識して名詞を扱っていく必要があります。

可算名詞と不可算名詞 まとめ

可算名詞・不可算名詞まとめ
  • 英語は「数えられるかどうか」を非常に気にする
  • 名詞は2種類に分けられる
  • 可算名詞:数えられる名詞
  • 不可算名詞:数えられない名詞
  • 可算名詞、不可算名詞のどちらにもなる名詞もある

今回は可算名詞と不可算名詞について説明しました。

日本語には無い、英語の重要な観点になるので、日本人の我々は意識して名詞を扱っていく必要がありますね。

次の記事では、冠詞について詳しく見ていきましょう。

この記事を書いた人
Momo

英語講師/翻訳者
英検1級/TOEIC980/全国通訳案内士
スタディサプリ講師(中学講座 - 英語)
2児のママ
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